悪魔にだってノルマというものがあります。
現実世界で、特に営業職などには付き物のイメージのあるノルマですが、悪魔の場合は「どれだけの罪を対象の者に犯させるか」によります。
今回ご紹介する作品では、成績が悪すぎてもうすぐ「無」にされてします落ちこぼれ悪魔の佐久間（128歳）が、最後の大仕事へ挑み、一気にポイントを稼ごうとするのですが、なんとその相手は高校生……。
――というわけで今回ご紹介するのは、ワダユウキ先生による『悪魔にハピネスを…』です。
こちらの作品はアフタヌーン四季賞2020冬において準入選した作品。
読めばわかる、準入選したのも納得の楽しい読み切り作品になっています。
『悪魔にハピネスを…』は一言でどんな漫画？
落ちこぼれ悪魔が、ポイント稼ぎの為にかつて悪魔を何度も撃退している高校生へと挑む悪魔コメディ読み切り。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| 悪魔にハピネスを… | ワダユウキ | 46ページ | コミックDAYS |
『悪魔にハピネスを…』の超ざっくりあらすじ
落ちこぼれ悪魔の佐久間は、あまりにも成績が悪すぎてついに本部から「無」になってしまう可能性を通達された。
「無」とは文字通りの無であり、何もなくなってしまうことを指す。
悪魔も恐れる「無」を回避すべく、佐久間は未成年の高校生に罪を犯させるという大きなポイントを稼ぐ勝負に出た。
しかし佐久間が選んだ相手というのが、過去に何度も悪魔を撃退している凄腕の高校生で、佐久間は当然大苦戦することになるのだが――。
『悪魔にハピネスを…』のネタバレあり感想
まずは読み始めてすぐに感じる、「悪魔なのにめっちゃ現実的」という点が面白いです。
そもそもの主人公も、そこらに歩いてそうなお兄さん風の佐久間（128歳）という一見普通の人間な風貌。
さらに、佐久間が働く会社も、よくある強面上司がいるちょっとヤバそうな雰囲気の現実的な会社。
そこで佐久間は「無」を回避すべく受験生の高校生に罪を犯させ、大きくポイントを稼ぐ作戦に出ます。
しかし相手は悪魔撃退のスペシャリストな高校生（なんだそれ笑）。
佐久間がその受験生のジュン君に仕掛けるのは、「とにかく勉強させない作戦」。
普通は逆なわけですが、ちょっと油断するとすぐに受験勉強してしまうジュン君が最高に笑えます。
クライマックスでは、てっきりチェンソーマンばりの悪魔バトル？と思いましたがそうはならず、ラストで佐久間がまさかの天使にスカウトされることに。
強引さを感じないわけではありませんでしたが、最後まで清々しく読めてハッピーエンドな、不思議な楽しさのある読み切り作品でした。
『悪魔にハピネスを…』を読んだ皆さんの反応
『悪魔にハピネスを…』は落ちこぼれ悪魔と受験間近の高校生の攻防を描いたおすすめ読み切り漫画
天使とか悪魔とか、そういったファンタジーな世界観を現実的なレベルに落とし込んだ作品というのはなんだかワクワクしますし面白いですよね。
この作品でも、ノルマに追われる下級悪魔・佐久間がなんとも憎めないイイキャラで、最後まで応援しちゃいました。
こんな素敵な悪魔だったら、少しぐらい協力もしてあげたくなっちゃいそうです笑
もしまだ読んでいないのであれば、きっと意外な展開と結末に優しい気持ちになれると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『悪魔にハピネスを…』が面白かったのであれば、作者であるワダユウキ先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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