幼い頃に両親を殺された少女は、代わりに私刑を執行する組織「ヒルダ興信所」の男に育てられた。
17歳になった少女は、いよいよ両親の仇である犯人を発見し、仇討ちならぬ「私刑」を行う為におぞましい趣味を持つ犯人のいる施設へと潜入し、予想しなかった真実を知ることになる――。
――今回ご紹介するのは、隈屑先生によるそんな悲運な運命の女子高生による仇討ちアクション読み切り『白銀のネメシス』です。
『白銀のネメシス』は一言でどんな漫画?
両親を殺された女子高生が仇討ちに向かい、残酷すぎる真実を知り、成長していくバトル&アクション読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
白銀のネメシス | 隈屑 | 51ページ | コミックDAYS |
『白銀のネメシス』の超ざっくりあらすじ
幼い頃、弁護士であった両親を目の前で殺害された少女・ひびき。
その殺害現場でひびきは犯人の特徴を見ており、それは耳たぶに裂傷があるということだった。
危うく死にかけたその殺害現場で、ひびきはヒルダ興信所という組織の一員である男・ジョージに助けられ、親代わりに育てられることになる。
――月日は流れひびきは17歳の女子高生となっていた。
ジョージの教育もあって立派な剣士へと成長したひびきは、ある日興信所のボスであるヒルダに耳垂裂(じすいれつ)の男が見つかった事を告げる。
さらにその男は、大物政治家の息子であり、さらに今現在捜査が進められている女子生徒8人失踪事件の犯人であることもわかった。
ヒルダはひびきに初めての「私刑執行」を命じるのだが、ジョージはまだひびきが17歳であることなどからその命令に反対の意を示す。
しかしその夜、ひびきは床の間に飾ってある日本刀をこっそりと持ち出し、1人きりで私刑を執行しに向かうのだった――。
『白銀のネメシス』のネタバレあり感想
ワクワクしちゃう設定てんこ盛りで、さらにドラマも巧く織り込まれていてすごく惹き込まれました。
女子高生+日本刀はなんとも栗山千明感あって最高です。
この物語では、両親を殺されたひびきが仇討ちをするというドラマチックな私刑が重要な要素になっているのですが、終盤でまさかのどんでん返し、親のように可愛がってくれたジョージが真犯人であることが判明します。
一度読み終わって結末を知ってからもう一度読み直すと、冒頭で幼いひびきを救ったジョージが「逃げてった男を知ってるかい?」と、ちょっと違和感のある質問をしていた謎も解けます。
一度顔を見られていますから、少女が両親を殺した犯人と、ニット帽を外して長髪となった自分とを違う人物であると思ってくれているかを確認したかったわけですね。
しかし作中、しっかりとジョージ側の物語も描かれ、そうするしかないような理由があったことも描かれます。
普通に読んでいるとジョージはめちゃくちゃいい人ですし、ひびきもジョージとの生活が幸せだったって言ってますし、ハッピーエンドかな? と思ったら最後にジョージの姿がない!
ジョージの回想とひびきの嗚咽の後、うずくまっているジョージのようなカットがありますが、ハッキリと殺してしまったような描写もまたありません。
モヤモヤする! ジョージ生きてて!
と思ったのは僕だけではないでしょう。
さて、最後まで読んで、いくつか謎のままだった点があったので書き出してみたいと思います。
・結局真犯人はジョージだけだったのか?
・ヒルダ興信所って結局どういう組織なのか?
・生きててジョージ! ああジョージ!
まず真犯人ですが、ジョージなのは間違いなさそうです。
じゃあ大物政治家の息子に銃をプレゼントしたのもジョージだとしたら、何のために?
……と思ったのでもう何度か読み返してきました。
なるほどジョージはひびきの仇を作り上げたかっただけみたいですね。
現場にはジョージ自らが行って処理するかすれば「両親の仇を見つけた」と報告できますし、それで今後ひびきに自分が疑われることもなくなる。
しかし予想外にもひびきが単独で仇討ちに向かってしまって、ボロが出てしまった。
では次に、ヒルダ興信所はどういう組織なのか?
これについてはそもそもの情報が少なかったですし、絶対に強くてエロいヒルダさんの描写がほぼなかったので、知りようがなさそうです。
しかしジョージがどうなったかもハッキリしたいですし、ぜひ続編を期待したいとこと。
でもよくあるパターンで考えれば、第二話の割と早い段階で「よっ、ひびき!」とジョージ登場が一番幸せですお願いします。
『白銀のネメシス』は両親を殺された少女の仇討ちアクションなおすすめ読み切り漫画
日本刀と女子高生って最強の組み合わせだと思います。
絵もかっこよくて迫力があり、のめり込んでしまう面白い読み切りでした。
ただし何度でも言いますが、生きててジョージ。
そんなに甘くないことはわかってます。
ただでさえ失踪した少女達がほぼ実験体にされ死んじゃってるようなエグめの展開でしたし、ジョージだけがハッピーな展開になるわけがないのはわかっているのです。
でもジョージ! ああジョージ!
……というわけで、もしまだ読んでいないのであればきっと読み終わった頃にはジョージ愛が止まらなくなると思いますので、ぜひ読んでみてください。
そしてこの『白銀のネメシス』が面白かったのであれば、作者である隈屑先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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