すごい戦争が起きてしまい崩壊してしまった世界。
その世界に取り残された博士と助手。
2人の暮らす研究所を兼ねたシェルターの奥深くには、1つの冷凍庫が。
その冷凍庫に入っているものは博士にとってかけがえのない大切なもので、また助手とも深いつながりがあるもの。
果たしてシェルターの奥の冷凍庫に入っているものとは？？？
――というわけで今回ご紹介するのは、永井乳歯先生による『博士と助手と冷凍庫』です。
荒涼とした世界ながらも、博士と助手の心温まるやりとり、そして最後の博士の大きな決断にきっとあなたの心は揺れ動かされることでしょう。
ところで作者の永井乳歯先生は乳歯が長いのですかね？
『博士と助手と冷凍庫』は一言でどんな漫画？
博士と助手が2人だけとなってしまった世界で暮らし、新たな決断をしていくSF成長物語。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| 博士と助手と冷凍庫 | 永井乳歯 | 56ページ | 少年ジャンプ＋ |
『博士と助手と冷凍庫』の超ざっくりあらすじ
世界で数年前にすごい戦争が起き凄い数の人が死んでしまった荒涼とした世界。
そこに暮らす博士と助手は、2人きりで研究所も兼ねているシェルターに避難し細々と暮らしていた。
その日2人は豆電球の形をした気球に乗り込み空の散歩と探索へ出かけた。
その時、博士が助手に対し「今日は君の誕生日だ」と祝福し、その夜は助手の誕生日を祝う食事が振る舞われた。
シェルター生活になってからも博士は助手の誕生日をしっかり覚えており、毎年手料理を振る舞ってくれている。
しかし助手はアンドロイドであり、味覚もまた鈍感。
それでも博士はめげることなく助手が喜ぶような料理を作ってくれるのだった。
少し料理を作りすぎてしまい食べ残った分は冷凍庫にしまうことにしている2人。
今日も2人は残飯を手に冷凍庫へ向かい扉を開けた。
するとそこには助手そっくりの姿をした死体が入っていて……。
『博士と助手と冷凍庫』のネタバレあり感想
ポスト・アポカリプスな世界の日常系SF物語かと思いきや、最後にしっかり泣かされてしまいました。
物語は全体的にテンポよく進み、コミカルで可愛らしい博士と、感情があまり無いかのような助手の2人が主要な登場人物
そして博士と助手はそれぞれキャラが立っていて面白く読めました。
そして誕生日を祝われる助手がアンドロイドであることが明かされ、さらにその残飯を冷凍庫に捨てに行くシーンで助手はかつて生きていた人間の時の助手の人格を移したアンドロイドであることも判明します。
そこからの展開はかなり面白く、特に博士が行方不明になってからたずねてきた難民の子供がめちゃくちゃ怖かったです。
漫画上の文字も読めない文字になっているというコダワリっぷりで、謎の叫び声を連呼し、なんだか読んでいるこちらも不安な気持ちになる位に強烈な子供でした。
そして博士のために冷凍庫の中の死体だけは守らねば――と決意した助手のアンドロイドは冷凍庫を背負い、必死に侵入してきた小型ロボットたちから逃げまわります。
しかし最後にその冷凍庫の中は空であったことが発覚。
そして冷凍庫の中の死体を処分したのは他でもない博士だったことも判明します。
博士は過去に囚われアンドロイドの助手を愛してやれなかったことを反省し、さらにこの作品のテーマでもある「型を破る」と言うものにも自らの殻を破ることで挑戦したわけです。
今まで暮らしてきたシェルターも破壊され、すがり続けていた助手の生身の死体も捨てた。
しかし博士と助手はこれから新たな未来へ向けて歩んでいく……。
全体的にすごく読み切りらしい作品だと思いましたし、きれいにうまくまとまっている作品だなと思いました。
型を破ると言うテーマも終始一貫しており、最後には型を破り新たな方向へ歩き出すと言う前向きなメッセージも込められていました。
多くの方にお勧めできる、素敵で心温まり、さらに泣ける良い物語だったと思います。
『博士と助手と冷凍庫』を読んだ皆さんの反応
『博士と助手と冷凍庫』は崩壊した世界の博士と助手の物語なおすすめ読み切り漫画
博士と助手の2人だけの登場人物にもかかわらず、ここまで優しい気持ちにさせてくれてさらに感動させてくれる、すごい作品だと思いました。
特にやはり読み切りとしてのまとまり方がものすごくきれいに感じたので、もしまだ読んでいない方がいましたらきっとあなたの心も温かくしてくると思いますので読んでみてほしいです。
そしてこの『博士と助手と冷凍庫』が面白かったのであれば、作者である永井乳歯先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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