第84回ちばてつや賞ヤング部門にて優秀新人賞を受賞した、濃くてカッコイイ筆致で描かれる新たな殺し屋の物語を今回はご紹介します。
殺し屋と言えば、僕の中ではトラウマ級の衝撃だった『殺し屋イチ』を思い出すのですが、やはりどこか殺し屋になる人物というのはつらい過去であったり、あるい自身がものすごく変であったりといった要素が何かしらは必要な気がします。
今回ご紹介する大山満千先生の『愚狗の子』では、強烈な過去に加えどこかネジがぶっ飛んでいるような少年が主人公。
殺し屋としての条件も、素質も持っており、かつ読んでいても「カッコイイけどコワイ」殺し屋になっているのが最高でした。
『愚狗の子』は一言でどんな漫画?
かっこいいけどどこか危うい幼き殺し屋のアクションとダークな雰囲気が堪能できる(あと焼き鳥うまそう)殺し屋読み切り漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
愚狗の子 | 大山満千 | 50ページ | コミックDAYS |
『愚狗の子』の超ざっくりあらすじ
ある夜、ミチオは自分の父親に生き埋めにされそうになっていた。
しかしそこをタオという男に助けられ、「このまま自分で死ぬか、父親を殺して生きるか選べ」と選択を迫られる。
――8年後、ミチオは殺し屋として育てられていた。
その日ミチオはタオに連れられ、新生児を売りさばく売人ら数人を暗殺する仕事をすることに。
ミチオは売人らが麻雀をしている雀荘に行き、無事仕事を終わらせタオに仕事が終わった旨を連絡するが、その時全員殺したはずの雀荘から物音がし、慌ててミチオは雀荘へと戻っていく。
雀荘には一人殺し損ねた男が隠れており、丁度どこかへ通報しようとしているところだった。
戻ったミチオはなんとか通報される前にその男を殺す事が出来たのだが、その重大なミスをタオにしこたま怒られる。
その後、タオはミチオを連れて伝説の焼き鳥職人の店へと行く。
そこでミチオは究極の焼き鳥を食べようとしたのだが――。
『愚狗の子』のネタバレあり感想
非常にかっこよくてのめり込みました。
こういうダークな裏家業系漫画って、なんか読むの止まらなくなっちゃいます。
ちばてつや賞で評価されたのも納得の圧倒的に濃く描き込まれた絵が作品の世界観と凄くマッチしていたように感じました。
雀荘へカチ込んで行って暗殺するシーンもシビれましたし、ボスであるタオの存在感も最高。
あと読んでいてすごく思ったのが、大山先生の描くキャラクターの目が凄くいいのです。
目、大事ですものね。
終盤では焼き鳥屋のオヤジが出て来て、超うまそうな焼き鳥を出してくれるシーンがあります。
その超うまそうな焼き鳥と、怒っているタオとあっけらかんとしているミチオのピリつく雰囲気の混ぜ方と見せ方も凄く巧かったように感じました。
これはぜひ続編が読みたいです。
すごく面白く読めました。
『愚狗の子』を読んだ皆さんの反応
『愚狗の子』は圧倒的筆致で描かれる幼い殺し屋を描いたアクション読み切り漫画
『愚狗の子』は激シブで鬼かっこよい傑作でした。
Twitterでもいわれてましたが、本当にこれは長期連載してほしいです。
殺し屋イチ的でもある暗くて重い裏の世界……ぜひ続きが読みたいですね!
この『愚狗の子』で大山満千先生に興味が沸いた方は、ぜひ先生をフォローして応援してあげてくださいね!
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