1巻完結漫画ヒューマンドラマ教養歴史・時代劇

【わかりやすく理解できる】まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』【おすすめ1巻完結読み切り漫画】

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり

これは、1872年に初編が出版され、1876年に17編が出版されて完結を見た明治時代の超ベストセラー『学問のすゝめ』の有名な一節です。

当時3000万人ほどの人口だった日本で300万部を売ったとのことですから、実に10人に1人は買ったことになる、正真正銘のベストセラーです。

著者は1万円札でお馴染みの福沢諭吉

そんな明治の大ベストセラーを、日頃1万円札様にお世話になりながら生きている僕らが全く知らないのでは良くありません。

かと言って、いきなり難しい翻訳本を挑戦するには荷が重すぎる。

ならば漫画でわかりやすく読み学びましょう!

ということで描かれたのが、今回ご紹介する「まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』」です。

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タイトル作者出版社発売年
まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』著者:齋藤孝
漫画:岩元健一
あさ出版2016年

『まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』』を読んだら……

福沢諭吉ってマジでだれ? というレベルの人でも最低限福沢諭吉について詳しくなれます。

「まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』」はどんな漫画?

「まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』」で主役となるのは、テレビの制作会社に勤めながら心身をすり減らしている青年です。

その青年がある日突然タイムスリップしてしまい、若かりし頃の福沢諭吉と出会い多くのことを学んでいく――という構成になっています。

まず、この漫画の著者がテレビでも目にすることの多い教育学者の齋藤孝先生です。

故に、物語の唐突なタイムスリップだけはまぁ置いておいて、全体的にとてもわかりやすい内容になっています。

そしてこの漫画の最大の強みが、物語上に福沢諭吉本人を登場させるという力技を用いている為、本人の口から『学問のすすめ』の文章を教われるので説得力があります。

さらに、『学問のすすめ』で説かれている内容を深く理解できるだけでなく、福沢諭吉本人がどのような人生を歩んだのか、もしっかりとわかるようになっているのも嬉しいポイントです。

漫画内でも触れられているのですが、平等であることを主張しているだけではなく、むしろそれよりもタイトル通りに「学問をすることの重要性」をしっかりと説いている書でもあります。

全ての人間はスタートは同じで、差がつく唯一の点が「学ぶか、学ばないか」の差で出る、と結構耳の痛くなるような事も書かれています。

物語パートも、何度かタイムスリップをしてテレビ制作会社での考えが変わったり、福沢諭吉が今度は主人公のいる未来へとやってきたりと、意外と面白く読めるので、二重に美味しい一冊になっています。

『学問のすすめ』が気になっていた方や、福沢諭吉についてちょっと知ってみたな、と思っている人には文句なしでおすすめできる1巻完結の漫画になっています。

「まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』」を読んだ皆さんの反応

「まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』」は「学問のすゝめ」が漫画で面白く学べる最高の入門漫画

正直この漫画を読むまで、僕は福沢諭吉についても、さらには『学問のすすめ』についてもよく知りませんでした。

ですので、漫画内で福沢諭吉が始めた学び舎が「これが後の慶應義塾大学である」と出てきた時には「すげぇ」なんて思ってしまいましたし、福沢諭吉が武芸や按摩まで学んでいたことなども素直に驚きでした。

そして『学問のすすめ』の説明を読んで、かなり今の日本人の教育などの基礎になってるんだなあ、と感じ「流石1万円札になるほどのお人!」と思えました。

これはちょっと僕があほすぎるからかも知れませんが、僕のような全く予備知識ない人でも楽しく学べる漫画になっていましたし、興味はあるけれど敬遠していた人にとってはこれ以上ないほどの入門漫画になるかも知れません。

『学問のすすめ』で説かれている内容と、福沢諭吉の人生とが同時に楽しめるお得な漫画ですので、ぜひ試し読みだけでもしてみてください。

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詳細は記事にしてありますので、興味がありましたら読んでみてください。

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