日野英志先生の作品は過去にもいくつか紹介していきました。
今回ご紹介するのはいつも通りの恐ろしいホラー作品だけでなくちょっと日野先生としては珍しいほっこりするようなお話まで収録されている貴重な短編集『腐乱少女』をご紹介いたします。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
腐乱少女 | 日野日出志 | ゴマブックス | 2017年 |
日野先生の怖くてグロいいつものホラーが読みたい方もしっかり満足していただける超絶怖いお話も入ってますので、その点はご安心ください。
『腐乱少女』を読んだら……
しっかり怖くてキモイ日野先生のホラー漫画が堪能できます。
『腐乱少女』はどんな漫画?
『腐乱少女』は全部で6つの読み切り短編で構成されている漫画です。
すべて非常に読み応えがあり、非常に恐ろしいいつもの日野先生の絵が見れるので心して読んでください。
さらに冒頭でも書いたように、意外な展開になっている作品も多く、良い意味で色々と裏切られる作品にもなっています。
それでは各話ざっくりとネタバレしすぎない程度にご紹介してみますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
腐乱少女
最初は表題作である『腐乱少女』です。
最初読み始めた時は『毒虫小僧』などのように突然奇病にかかってしまい腐乱していく少女と言うだけの物語かとも思ったのですが、今回は最後がなんだか素敵な終わり方になっていて謎の感動をしてしまいました。
そして少女が腐っていく様は圧倒的に気持ち悪く、日野先生の大ファンなら大満足の仕上がりになっています。
腐乱少女、というタイトルで期待した通りの事は全てきっと読めますので安心してください。
黒マント
小学生をターゲットにしていると言う噂の謎に包まれた黒マントの男。
次々と小学生は襲われ殺されていくひたすらに残忍で恐ろしい黒マント。
この物語はひたすらに怖く、途中笑ってしまうほどに小学生たちがブチュンドチュンとやられていきます。
これはもうただただ怯えるための作品です。最高です。
セーラー服の華
日野先生の先見の明といいますか、まさかの展開で同時にしっかりホラーになっている現代的なお話。
現代的というのがどういう意味かは、読めばわかっていただけるかと。
ただ、現代よりも遥かに前に描かれた作品なので、認識にギャップがある点だけはご了承ください。
途中出てくるおじさんおばさんが超絶不気味です。
糞虫
タイトルと最初の1ページだけであまりのインパクトについ笑ってしまったのですが、これまた意外な展開を見せるお話でした。
この物語は糞虫と言うあだ名で呼ばれているいじめられっ子がキーマンになっているのですが、てっきり日野先生の過去作等と照らし合わせて糞虫が残忍な復讐の鬼と化すお話を想像したのですが全然違いました。
考えさせられるしっかり真面目な終わり方になっています。
風の伝説
絵のタッチも少し違ったのでかなり驚いたのですが、このお話もまた残忍さとは程遠いほっこりする珍しい作品になっています。
日野先生自身もおそらくこの作品に関してはホラー漫画を描こうとして作ったのでは無いのだと思います。
しっかりとじんわり感動する良いお話です。
蛇の眼
最後の作品はしっかりと怖くて不気味さを感じるホラーになっています。
この作品の主人公は恋愛をこじらせたよくいる男。
しかしこじらせ方がぶっとんでいて超怖いです。
タイトルの蛇の目の意味を知ったとききっとあなたも戦慄するはずです。
『腐乱少女』を読んだみなさんの反応
『腐乱少女』は日野日出志先生の様々なタイプの作品が読めるししっかり超怖い作品も収録されているのでとてもおすすめな一冊
『腐乱少女』は日野先生の作品の中では珍しい様々なホラー以外のお話も収録されている短編集になっています。
日野先生の意外な絵柄の作品であったり、いつもなら恐ろしい方向にいきそうな流れでもまさかのほっこり話になったり、日野先生のファンであればあるほど驚きを持って楽しめる短編集になっていると思うので、ぜひ読んでみてください。
そしていつも通りの日野先生の素晴らしい画力で描かれるキモイ描写の数々を堪能しちゃって欲しいです。
メインで利用する電子書籍サービスに悩んでいるようであれば、背表紙表示があるebookjapanがコレクション欲も満たしてくれるのでおすすめです。
詳細は記事にしてありますので、興味がありましたら読んでみてください。
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