ドーナツ店で正社員として働く主人公の女性は、その日うっかりミスをしてしまいます。
普通に考えれば、たまにはあること。仕方のないこと。
31歳で、認知症の母親を介護しながら日々働く彼女には、とても大切にしている女性がいます。
そしてその女性へ抱く想い……さらにうっかりミスのはずだった事が思いもよらない展開へと繋がり……。
今回ご紹介する作品は、難しい恋の形、そして若年性アルツハイマーなど、誰にでも降りかかる可能性のある問題を扱っている作品です。
そして、登場人物達の決断は、美しく、カッコイイ。
ぜひこの素敵な物語の結末をご自身の目で見届けてみてほしいと思います。
――というわけで今回ご紹介するのは、西瓜士先生による『ふたりの告白』です。
この読み切りは一言でどんな漫画?
様々な困難に襲われながらも、なんとか必死で生きていく主人公女性のまっすぐさに惚れ、泣かされる傑作ヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ふたりの告白 | 西瓜士 | 39ページ | コミックDAYS |
『ふたりの告白』の超ざっくりあらすじ
認知症の母親を介護するため、地元に戻って働く31歳の千春。
年下で映画監督を夢見るフリーターの穂乃香。付き合いはしていないものの、お互いを想い合う仲のふたり。
母親から結婚の話は出るが、同性の想い人のことは言い出せない。
このままふたりで停滞し続けるのも悪くないーーーそう思っていた矢先、病院で残酷な事実を告げられる。
懸命に夢を追う穂乃香に千春は別れを決意するが――。
『ふたりの告白』を読んだ感想
あっさりしたシンプルな絵柄ながら、登場人物の表情や構図で見せる演出が豊かで惹きこまれました。
親の介護や同性との恋など難しいテーマがリアルな感情表現で描かれていて、短い読み切りなのに一本の映画を観たような気分です。
はじめは理不尽な問題を抱えながらも結ばれる普通の恋愛物かなと読み進めていましたが、序盤の小さな伏線が病院のシーンでひとつにつながるところで鳥肌がたちました。
お話の構成が本当に巧みだなと思います。
千春が別れを告げるシーン、表情豊かな穂乃香と表情のない千春の対比で、千春の心情が痛いほど伝わってきて泣きそうになりました。
夢を追う穂乃香の重荷になることや同性同士であることに対する負い目、「好き合うだけで満身創痍」という台詞が深く刺さりました。
台詞の言葉選びもとても自然で、素直に感情移入できて好きです。
最後のお母さんの表情、ふたりでタバコを吸っているときの穂乃香の表情が寂しさの中にも救いがあってすごくいいなと思いました。
多くの人におすすめしたい、単なるハッピーエンドでは終わらない深くて素敵な読み切りでした。
『ふたりの告白』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『ふたりの告白』は多くの感動と勇気をもらえる、落ち込んでいる人にこそ読んでほしいおすすめ読み切り漫画
いやはやほんとうに凄い作品でした。
最初読み進めていて感じた違和感も、しっかり伏線回収されて鳥肌モノ。
そして決してハッピーエンドではないけれど、すごく前向きであたたかいラストに涙が止まりませんでした。
これは本当にオススメ。
もしまだ読んでいないのであれば、きっと元気と勇気をもらえますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『ふたりの告白』が面白かったのであれば、作者である西瓜士先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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