雪山で男2人で登り、そのまま遭難。
1人の男性はケガも負ってしまっており、もう助かる見込みもない。
ケガを負っている男性は自分が死ぬ可能性が高い事を悟り、過去の大きな過ちをもう1人の男へと「告白」する。
しかしその死を覚悟しての告白は、直後に山小屋が意外にも近くにあったことがわかった途端、2人の男の心に黒い疑念を産む種となって残ってしまうことになる……。
――というわけで今回ご紹介するのは、極上の心理戦を描かせたらピカイチの『カイジ』で有名な福本伸行先生が原作を担当し、漫画を『太陽の黙示録』などで有名なかわぐちかいじ先生が手掛けるという最高に豪華なタッグで作られた『告白~コンフェッション~』です。
死ぬつもりで超ヤバイ告白をした男性が、助かってしまう……。
そんなエグすぎる始まりから展開していく極上の心理サスペンス、ご堪能ください。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
告白~コンフェッション~ | 原作:福本伸行 漫画:かわぐちかいじ | 講談社 | 2001年 |
『告白~コンフェッション~』を読んだら……
雪山を舞台に繰り広げられる、究極にして極上の心理戦が最後まで堪能できます。
『告白~コンフェッション~』はどんな漫画?
冒頭で書いたように、とにかくこの作品は福本伸行先生×かわぐちかいじ先生のタッグというだけでも読む価値のある傑作です。
※福本先生とかわぐちかいじ先生は単巻ではありませんが『生存~Life~』という漫画でもタッグを組んでいます。これまた傑作。
福本先生の、賭博漫画のあの心理戦が大好きだという方はもう迷わず読んで欲しいです。
心理戦、手に汗握り過ぎてハンカチが欲しいレベル笑
登場人物もわずか2人(プラスで回想で1人)という少なさであり、かつ大きなアクションなどはありません。
しかし、1つの告白をきっかけにジワジワと広がっていく疑心暗鬼な心の描写が凄まじく、読者もまた疑心暗鬼になっていってしまいます。
丁寧に描かれる心の不安が広がっていく様は流石としか言いようがなく、かわぐちかいじ先生の迫力ある絵も伴って最後までハラハラしたまま読み終えることができます。
ネタバレになってしまうのでほとんど核心に迫ることは書けないのが残念なのですが、とにかくエグさ満点の心理描写がたまりません。
また、物語が進むにつれて心理戦の内容もどんどん変わっていくのも面白いです。
最初はシンプルな疑念。
そして恐怖をともなう疑念へ変化し、最後には生き残る為の文字通りの心理戦になっていく……。
さらに、タイトルの「告白」もまた秀逸です。
物語の始まりは告白であり、ラストもまた告白で締めくくられる……。
本当にうまく練られた極上の心理サスペンス漫画になっており、かつ1巻完結でそんなに時間かからず読めるのも嬉しいポイント。
一度ページをめくればグイグイ惹き込まれる手に汗握る展開に、思わず鼻息が荒くなること間違いなしです。
『告白~コンフェッション~』を読んだ皆さんの反応
『告白~コンフェッション~』は雪山を舞台にした極限状態下での心理サスペンスを描いたおすすめの1巻完結漫画
いやはやとんでもなくハラハラさせられる作品でした。
心理描写もさることながら、漫画表現もすごく上手く使われていて、ハラハラ感を増してくれるのです。
ヘッドライトが暗闇に漂う様を視力が落ちている視点で表現したり、暗闇の怖さを効果的に描いたり……。
そして最後の最後までしっかりとトドメの展開を残しておいてくれるあたり、流石です。
文句なしのおすすめなので、試し読みだけでもしてみてほしいです。
冒頭を少し読むだけでもググっと惹きつけれられてしまうはず!
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