SNSで繋がった、対照的な境遇の2人の女子大学生。
母親に怒鳴られる毎日を送る青柳みどりと、ごく普通の家庭の白木春子が不思議な絆を深めていく……。
――今回ご紹介するのは、柚先生による『アイスクリームの夜』です。
『アイスクリームの夜』は一言でどんな漫画?
SNSで不思議なやり取りを始めた2人の女子大学生が育む強い友情を描いた感動の読み切りヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
アイスクリームの夜 | 柚 | 37ページ | 少年ジャンプ+ |
『アイスクリームの夜』の超ざっくりあらすじ
女子大学生・青柳みどりは、ある日唐突に大学内で白木春子にSNSアカウントについて声を掛けられた。
そのアカウントというのは、みどりが密かにつぶやきを投稿していた裏アカウント「アイスクリーム夜さん」というもの。
そして春子はなぜかみどりに相互フォローを持ちかけた。
――みどりは家で酒浸りの母親に毎晩怒鳴られて生活していた。
そして、怒鳴られて溜まったストレスを吐き出す為のアカウントこそが「アイスクリーム夜さん」だった。
その日もみどりは「アイスクリーム夜さん」のアカウントで心の内を吐露していたのだが、なんと大学でフォローし合った春子から唐突に昼食を一緒に食べないか? と誘われる。
翌日、春子とみどりは一緒に昼食を食べたのだが、その日以降頻繁にみどりは春子に誘われるようになる。
そしてその誘いは、必ず前日の夜にみどりがつぶやいた内容に対して関係あるものだった。
――そんなある夜、みどりは唐突に母親に誘われ、夜にドライブに行くことになった。
しかしドライブで着いた先で母親から提案されたのは、「死んでくれない?」というとんでもないものだった。
全てに絶望したみどりは母親を殴り、その場から逃げ出すのだが……。
『アイスクリームの夜』のネタバレあり感想
裏アカウントで心の叫びをぶちまける女子大学生みどりと、それに気づいてしまった春子とのなんとも不思議な距離感の物語。
コメントでタイトルの意味を知りましたが、なるほどアイ・スクリームで「私が叫ぶ夜」みたいなダブルミーニングになっていたのですね。オサレ。
さて内容は、酒浸りの母親に怒鳴られまくって生活するみどりと、それとは対照的な春子との絆が深まっていく様子を描いた物語ですが、結構重めの内容にも関わらず胸焼けするほどでもないのは、おそらくクズ母親のブチギレる描写を思い切ってデフォルメしているからなのでしょう。
あれが生々しい描写だったらもっとこの作品への印象も暗いものになっていたに違いありません。
春子はみどりに対して実は入学当初から感謝しており、友達になりたいと思っていました。
その想いが、みどりのツライ日々を少しでも救ってあげたいというおせっかいに繋がります。
そしてクライマックス、清々しいほどにクズな母親から死んでくれ宣言されたみどりは路頭に迷いますが、春子の名言「光の見える方に歩いて 私が暗闇の方へ行くから」の言葉どおりにあるき続け、無事にみどりと春子は再会することができます。
もちろんその時のリアルに迷ってしまっているみどりを救うための物理的アドバイスでもあったでしょうし、同時に心を救う為のアドバイスでもあったのでしょう。
春子、いいやつです。
そうして再会し抱き合った2人。
みどりの「今私は世界一幸せ」という想いがすごく響きます。
ただこの後の生活がどうなっていくのかがものすごく気になりますし、不安でもあります。
みどりにはあんな母親の元は離れてなんとか少しでも幸せに暮らしてほしいと願うばかり……。
重めではありましたが、最後は心あたたまる優しい感動に包まれる読み切り漫画でした。
『アイスクリームの夜』を読んだ皆さんの反応
『アイスクリームの夜』はSNSで繋がるおせっかいな友人との感動読み切り漫画
ヘビーな境遇を乗り越え、不思議な絆で繋がる友情。
泣けるお話でした。
母親がクズすぎて怖いぐらいでしたが、絶妙に絵のタッチで緩和しているのもうまいと思いました。
もしまだ読んでいないのであれば、ぜひ読んで色々と感じてみてください。
きっとみどりの今後も気になってしまうと思いますが。
そしてこの『アイスクリームの夜』が面白かったのであれば、作者である柚先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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