その羊はある日突然現れて、ひたすらに傍にいる。
害をなすわけではないけれど、常にいる鬱陶しい存在。
それは学校内でも浮いている自分へのあてつけなのか、それとも……。
よく「除け者」などの意味でも使われる黒い羊。
そして欅坂46の楽曲にもあった黒い羊。
除け者になり、悪目立ちしたとしても、白い羊にはなりたくはない……。
――というわけで今回ご紹介するのは、金田じゃんく先生による『黒い羊』です。
金田先生の作品は以前このブログでも紹介していて、『PLAMKTON』というダークで面白い作品でした。
今回ご紹介する作品もダークな雰囲気が漂ってはいますが、学校での青春をも描いているダークだけれど心に響く素敵な作品になっています。
『黒い羊』は一言でどんな漫画?
ある日突然見えるようになった黒い羊を巡る、狂気と恐怖と友情と青春の混ざりあった独特な学園読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
黒い羊 | 金田じゃんく | 52ページ | 少年ジャンプ+ |
『黒い羊』の超ざっくりあらすじ
高校に入学し5ヶ月経った頃から、主人公のミキには黒い羊が突然見えるようになった。
その羊は常に自分の傍らにいてメェェと鳴いている。
ミキは普通に生活してはいるが、やはり常にそばにいる黒い羊が怖かったし、何より窮屈だった。
そんなある日、クラスの中でも特に変わり者だと言われているQ太郎と呼ばれる少年が、ミキの方を見ながら黒い羊の絵を描いた。
もしかして見えているのか?などと混乱したミキはそのまま気を失って倒れてしまい、保健室へと運ばれた。
そして保健室へミキの様子を見にやってきたQ太郎に、ミキは思い切って黒い羊のことについて聞いてみる。
するとQ太郎の口からは意外な言葉が出てきて――。
『黒い羊』のネタバレあり感想
金田じゃんく先生の前作、読んでいないという方はぜひ読んでみてほしいです。
今回の『黒い羊』に比べると、怖さとぶっ飛びっぷりがすごくて、凄みを感じると思います。
その前作『PLANKTON』に比べると怖さは減っているものの、この『黒い羊』はぶっ飛んだ世界観と面白さは相変わらず。
ただ少し読者に寄せてくれたのかな?という感じはしました。
それでも、よくある「学園でのイジメからの友情の芽生え」な設定を独特の描写と雰囲気でしっかり色を出して描かれています。
自らの心の権化である黒い羊に、黒い羊をかつて克服したという謎の少年・Q太郎。
キ〇タマを蹴る伝統行事を執行する嫌なモヒカン先輩に、「いいじゃん、死んじゃえば」という最も恐ろしい発言をさらりとしていたメガネの生徒などなど、濃くて気になる登場人物盛りだくさん。
狂気と恐怖、そして青春と友情……。
それらが実にうまく混ぜ込まれた、読み応えのある読み切り作品になっていました。
『黒い羊』を読んだ皆さんの反応
『黒い羊』は人の心を反映するかのように現れた黒い羊の幻影を描いたおすすめ読み切り漫画
黒い羊……それは除け者の象徴。
黒い羊……それは自分の心。
言うまでもないかも知れませんが、欅坂46の曲でも『黒い羊』という曲があり、まさにこの物語のベースになっているような曲だったりもします。
黒い羊は自分の心の闇だとしても、白い羊にはなりたくはない。
最後にメェェと言いながら拳を振り上げたミキ少年にあなたは何を思うでしょうか?
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心に何かしらの感動を残してくれると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『黒い羊』が面白かったのであれば、作者である金田じゃんく先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
そして同時に前作『PLANKTON』も読んでみてほしいです。
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