小説家、筒井康隆先生により1960年代に書かれた『時をかける少女』というSF小説は、それこそ時をかけまくってなんと9回も映像化作品として製作され、大林宜彦宜監督の実写映画、そして細田守監督によるアニメ映画が特に有名になりました。
今回ご紹介する読み切り漫画は、細田守監督によりアニメ映画化された『時をかける少女』をそのままなるべく忠実に読み切り漫画としてまとめた作品、『時をかける少女 TOKIKAKE』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
時をかける少女 TOKIKAKE | 漫画:琴音らんまる 原作:筒井康隆 キャラクター原案:貞本義行 | KADOKAWA | 2006年 |
作品情報を見てもらえればわかるように、アニメ映画版のキャラクター原案を担当した貞本義行先生のタッチをそのまま元にしたことがわかります。
ただし、漫画を描いたのは「君の名は。」のコミカライズもしている琴音らんまる(ことねらんまる9先生ですが、しっかり綺麗で可愛いタッチで描かれています。
『時をかける少女 TOKIKAKE』を読んだら……
永遠にタイムリープしてたいほどに素敵な恋と夏が味わえます。
『時をかける少女 TOKIKAKE』はどんな漫画?
『時をかける少女 TOKIKAKE』は『時をかける少女』のタイトルで公開されたアニメ映画版を一冊の読み切り漫画としてコミカライズしたものです。
映画を見た人は思い出しながら読むことが出来ると思いますし、映画も小説も未見の方は新鮮な気持ちでタイムリープものの先駆けである『時をかける少女』のワクワクもするしハラハラもするしキュンキュンもしちゃう世界を堪能できるかと思います。
僕もアニメ映画の『時をかける少女』は何度も見ていますし、いつ見たって泣いちゃうのですが、この漫画版はかなり忠実にまとめてあると感じました。
ただ、どうしても1冊にまとめているので全体的にかなり早いペースで物語が展開してき、ちょっとスピーディ過ぎる感はありました。
端折られている部分もあるようなのですが、そこはある意味1冊の読み切りにする上では仕方のないことだったのでしょう。
それでも、しっかりとアニメ映画版で感じられた「夏」の感じ、甘酸っぱい青春の感じ、タイムリープのドキドキワクワク感はありますので、1冊にまとまって「時かけ」を持ち歩けるというのが読み切り漫画になっている最大の嬉しいポイントかも知れません。
『時をかける少女 TOKIKAKE』はどんな人におすすめ?
『時をかける少女 TOKIKAKE』をおすすめするとしたら――
原作が大好きな人。
アニメ映画版が大好きな人。
常に「時かけ」を持ち歩いていたい人。
映像とは違う、じっくりと読む「時かけ」を楽しみたい人。
琴音らんまる先生のコミカライズ能力を堪能したい人。
などには全力でおすすめできます。
カラーページも凄くキレイですし、結局漫画でも最後は泣かされますので覚悟して読んでください笑
『時をかける少女 TOKIKAKE』を読んだ皆さんの反応
僕も筒井康隆先生の原作は読んでいませんが、確かアニメ映画版とは主人公も違ったはず。アニメ映画版は原作の物語から20年後の設定のようです。
↑↑皆さんの反応じゃなくなっちゃいますが、まさかのモデル地ツイートに感動したので貼っておきます。すごい。
「時かけ」のあの青春の夏を漫画でも味わいたいなら『時をかける少女 TOKIKAKE』を読むべし
細田守監督のアニメ映画版を見た僕としては、時をかける少女といえば「爽やかな感動をくれる爽やかな作品」なイメージなのです。
甘酸っぱさももちろんありますし、夏好きな僕からしても「素晴らしい」と思える夏の描写もいいですし、とにかく素敵なのです。
そんな、あのアニメ映画の世界をしっかりと漫画に落とし込んでいる『時をかける少女 TOKIKAKE』は、特にアニメ映画版が好きだった人にこそ読んで欲しいな、と思います。
地味に漫画にしかないカットもありますし。
雰囲気を確かめてみたければ、試し読みだけでもぜひどうぞ↓↓
ブログ内で紹介してきた1巻完結・読み切り漫画の中から厳選した本気のおすすめ漫画特集、よければあわせて読んでみてください↓↓
スマホやタブレットで漫画を読むことが多いのであれば唯一本棚に背表紙表示機能の備わっているebookjapanが断然おすすめです。
理由は細かく記事にしてあるので、メインにする電子書籍サービスに迷っているようでしたら読んでみて下さい↓↓
コメント