婚約者だった彼女が自殺をしてしまった刑事の男。
彼女の自殺によって、彼女の両親からは責められ、自分のせいかも知れないと自責しながら生きていく。
しかし仮面を被った不気味な容貌の男とタッグを組んで捜査を進めていくと、そこには想像もできない意外な真相が隠されていた……。
――今回は、そんなダークで独特な世界が魅了する力強い読み切り、金田じゃんく先生による『PLANKTON』をご紹介します。
『PLANKTON』は一言でどんな漫画?
仮面を被った男と刑事が辿り着く、婚約者自殺の真相と闇を描いたヘビーで気持ち悪い描写も多めのクライムサスペンス読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
PLANKTON | 金田じゃんく | 50ページ | 少年ジャンプ+ |
『PLANKTON』の超ざっくりあらすじ
埼玉県警捜査一課の刑事・松島正吾は、婚約者であった彼女がある日突然自殺をしてしまいその真相を探るべく捜査をしていた。
ある日松島は上司に「ジンベエ」という人物を紹介され、捜査が進展するなら……という想いでジンベエに会いに行く。
松島が会いに行ったジンベエという人物は、聞いていた通りの変人で、常に不気味な仮面を被っており、さらに普通の人には見えない「浮遊する魂の殻」が見えるのだという。
そしてジンベエはその浮遊する魂を「プランクトン」と呼んでいた。
そんなジンベエの力を借り捜査を進めていく松島は、婚約者は自殺ではなく殺された可能性が高いことを突き止め、次第に真相へと近づいていくことになるのだが――。
『PLANKTON』のネタバレあり感想
独特な濃いタッチで描かれる、怖くて不気味な世界観のパワフルな読み切りでした。
とにもかくにもこの作品の核は、ジンベエの存在感にあるでしょう。
めちゃくちゃ変なヤツだし、めちゃくちゃ怖いです笑
性別もハッキリとはしておらず、この記事では便宜上「男」として書きましたが、もしかしたら女性なのかも知れません。
「プランクトン」を見ることができるジンベエによって捜査は進み、自殺だと思われていた婚約者の死は殺人事件であったことがわかります。
さらに殺した犯人は婚約者の住んでいたアパートの大家さんと住人であることもわかり、胸糞悪い展開へと進んでいきます。
しかも殺した動機が最低でした。
「流れ」で殺してしまった――と大家と住人達は口にします。
変なごちゃごちゃした動機もない分生々しく感じられ、更に胸糞。
さぁどう天誅を与えるのかと思ったら……。
グバ
というこれまた怖いジンベエのセリフとポーズで、操られた犯人達は揃って飛び降り自殺。
グシャっとなって全員即死。
……いやいや何この漫画めっちゃ怖いけど笑
僕はかつて見たアニメ映画、パプリカを思い出しました。
あれもサラリーマンが優雅に踊りながら自殺していくシーンがあって衝撃的でした。
ただ今作は、ひたすらダークな路線での出来事だったので、むしろブレていないとも言えます。
ちなみにですが、松島がジンベエに初めて会った時、ジンベエは壁にスプレーで落書きをしています。
そしてその壁に描いていた絵というのが、犯人達が死んだ時の様子をピッタリ一致するのです。
つまりジンベエは捜査に加わる前からこの結末を予期していたのです。
2度読むとわかる、細かな伏線!
ダークで怖い作品ではありましたが、同時にものすごい力がある、惹き込まれる読み切りでした。
連載してほしいレベル。
『PLANKTON』を読んだ皆さんの反応
『PLANKTON』はダークで独特な世界観の読み切りクライムサスペンスなおすすめ読み切り漫画
独特なタッチにダークな世界観、そしてヘビーな題材に超怖い真犯人達……。
いやはやゾッとする箇所の多い、それでいて読む手が止まらない不思議なパワーを持った作品でした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっと「なんかすげぇの読んだ」と思えるはずなのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『PLANKTON』が面白かったのであれば、作者である金田じゃんく先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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