人類と怪人達とが争い、最終的には人類が勝利した世界。
よくある勧善懲悪モノのパターンではありますが、果たして人類に敗れた怪人達はどうやって暮らしているのか?
この作品では、人里離れた場所で人類と極力交わることなく暮らす怪人と、人間たちとの交流が描かれています。
そして、人類と怪人とを最終的にグッと近づけたのは、ピアノ。
タイトルは一見「どういう内容?」とわかりにくい感が否めませんでしたが、読むとガッツリほっこりする感動物語。
――というわけで今回ご紹介するのは、片岡とんち先生による『怪人ピアノ教室』です。
『怪人ピアノ教室』は一言でどんな漫画?
人類と悪の怪人とを繋ぐ、盲目の少年と怪人のピアノレッスンを描いた感動のヒューマンドラマ読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
怪人ピアノ教室 | 片岡とんち | 60ページ | 少年ジャンプ+ |
『怪人ピアノ教室』の超ざっくりあらすじ
かつて人類と争い、そして敗北した「怪人」達は人が寄り付かない不便な山の上に街を作り、ひっそりと暮らしていました。
そんな街に住む怪人、真龍寺 勝人(しんりゅうじ まさと)の夢はピアノの先生になること。
勝人はピアノを買うため、怪人の街よりもずっと時給が良い人間の世界で差別を受けながら働いていました。
そんなある日、勝人は人間の暮らす街で偶然出会った盲目の少年、櫻井 誠(さくらい まこと)のピアノの先生になる事に。
自分が怪人という事を隠しながら、ピアノを通して仲良くなっていく二人だったが、嘘をついてピアノレッスンをし続けるという日々は長く続くはずもなく――。
『怪人ピアノ教室』を読んだ感想
本作に登場する怪人達は人間と明らかに異なる恐ろしい見た目をしていますが、その心は人間と変わらないように描かれています。
人間に対して攻撃的な訳でもなく、ただ人間からの差別に傷つき、人間と関わることを避けている様子です。
その姿は恐ろしい容姿の怪人達を恐れ避けている人間達と同じにように感じられました。
目が見えない為、勝人の事を普通の人間だと思っている誠は、ただ純粋に勝人のピアノに感動し、人間と同じ様に接します。
ピアノを通して交流を深めた後もその態度が変わる事はありません。
一緒に笑い合い、同じ食事を共にします。
そこに怪人と人間の壁はありません。
「見た目」を抜きにした世界で彼らは何ら変わらない同等の存在なのです。
物語の後半では勝人の正体を知った誠が騙されていた事に怒り拒絶しますが、勝人と過ごした日々を思い返し、彼らは「怪人と人間」として改めて友人となります。
普段自分が現実世界でどれほど「見た目」の印象で相手を差別しているのかを痛感させられる、素敵な物語でした。
『怪人ピアノ教室』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『怪人ピアノ教室』はピアノが繋ぐ人類と怪人とを描いた感動のおすすめ読み切り漫画
思った以上にしっかりと起承転結のある、素敵な物語でした。
地味に片岡とんち先生の画力がめちゃ高くて、説得力がありました。
多くの方におすすめしやすい、とても感動的なヒューマンドラマ読み切り。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心もあたたかくなりますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『怪人ピアノ教室』が面白かったのであれば、作者である片岡とんち先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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