今や日本国内にその名前を知らない人の方が少ないんじゃないかと思われる大ヒット漫画・アニメが『鬼滅の刃』です。
そして『鬼滅の刃』の原型となったとされているとファンの間では有名な読み切り作品が、「過狩り狩り」という作品です。
今回ご紹介する『吾峠呼世晴短編集』は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生が注目されるきっかけとなった(しかし雑誌には未掲載)「過狩り狩り」も含めた4つの読み切り漫画が収録された、鬼滅の刃、そして吾峠呼世晴先生を知る上では必読の短編集となっています。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
吾峠呼世晴短編集 | 吾峠呼世晴 | 集英社 | 2019年 |
『吾峠呼世晴短編集』を読んだら……
『鬼滅の刃』に繋がるヒント満載な貴重な吾峠呼世晴先生のデビュー作が読めます。
『吾峠呼世晴短編集』はどんな漫画?
この短編集は、ちょっとビジネス臭もしてしまうタイミングでの発売ではありますが(2019年発売)、謎多き吾峠呼世晴先生の事を知るにはとても重要な短編集であることは間違いないでしょう。
巻末のあとがきにも、先生自ら「全裸で街に放り出されたぐらい恥ずかしい」と書かれており思わず笑いましたが、確かに鬼滅の刃がフィーバーしたのに乗じてデビュー作あたりの短編を一気に見られることになったわけで、物凄く恥ずかしい気持ちがわかるような気もします。
僕は全体通して凄く感じたのが、「ジョジョの影響結構強い」という事と、「和風もやはりどうしてもやりたかったんだろうな」という事。
また、鬼滅の刃も色濃く、というわけではありませんが、結構残酷な描写は見られたと思うのですが、割と吾峠呼世晴先生自身ちょっとそっちも好きなんだと感じました。
簡単に、あまりネタバレしない程度に各お話4つについて書いてみます。
過狩り狩り(かがりがり)
有名な鬼滅の刃の原型と言われている作品。
もう本当に、その通りの内容で、これだけはネタバレさせてもらいますが、珠世さんと愈史郎クンが出てきます。
知りませんでしたが、この「過狩り狩り」から継続して登場していた人物だったんですね。
読んでいると、「ああ、この人がアレになっていったのかな?」などと鬼滅の刃との繋がりを濃く感じられる物語になっています。
文殊史郎兄弟
雑誌での掲載デビュー作がこちらになるようです。
一気に現代のお話となり、ジョジョっぽい雰囲気の兄弟が変身とかもしちゃう結構ホラー要素もありつつのアクションもの。
先生虫とか好きなんですかね?
肋骨さん
読み切り作品の中でも人気の高い「肋骨さん」。
これも、鬼滅の刃の漫画を全巻読んだ方なら、「もしかしてアイツの原型?」と思えるようなイケメンのバトルアクション漫画。
ここでもやはり僕はジョジョっぽいな、と思ったのですがどうでしょうか。
感動的なエピソードも短い中にもぶち込まれており、物語を作る能力の高さが伺える一作でした。
4つのお話の中では、僕は一番好きでした。
蠅庭のジグザグ
現代のお話+呪いを絡めた呪術廻戦も真っ青なお話。
もしかしたら芥見先生がヒントにした可能性もあります。(この作品の初掲載は2015年なので)
あ! そうやって考えると、主人公がちょっと呪術廻戦の真人に似ていたような……。
ちょっともう深読みはやめておきましょう。帳を降ろします。
闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え。
『吾峠呼世晴短編集』はどんな人におすすめ?
『吾峠呼世晴短編集』をどんな人におすすめしたいかと言うと、
鬼滅の刃の原型まで知りたい!と言う人。
吾峠呼世晴先生のセンスに惚れこんでいる人。
鬼滅の刃が好きすぎるので元ネタと思われる細かな情報も先生の過去作から探っておきたい人。
現代+和風+色々な独特の吾峠呼ワールドに浸りたい人。
などでしょう。
とりあえず鬼滅の刃にハマった人は、読んで損なし。
むしろ新たな発見を多数出来るかと思います。
そして吾峠呼世晴先生の虜になるべし。
『吾峠呼世晴短編集』を読んだ皆さんの反応
人によっては思わぬ方向から泣かされる模様。
独特な世界観はしっかり鬼滅の刃に受け継がれています。
吾峠呼世晴先生の全裸を見よ!
読めば読むほど、繋がってるように思えてきますよぉ。
鬼滅の刃の原点が知りたければ『吾峠呼世晴短編集』がおすすめ、というか必読!
まだまだ長らく日本の漫画界、そしてアニメ界を背負って突っ走っていくであろう鬼滅の刃。
その原型である吾峠呼世晴先生の短編集は、おすすめではなくこれからを生きる全日本人必読の読み切り漫画です。
確かに粗削りな部分も多い短編集ですが、それが今、鬼滅の刃となって世界中を席巻しているのですから本当に先生は凄い! あとジャンプ編集部も凄い!
ぜひ、吾峠呼世晴先生の源、読んでみて下さい。
ブログ内で紹介してきた1巻完結・読み切り漫画の中から厳選した本気のおすすめ漫画特集、よければあわせて読んでみてください↓↓
スマホやタブレットで漫画を読むことが多いのであれば唯一本棚に背表紙表示機能の備わっているebookjapanが断然おすすめです。
理由は細かく記事にしてあるので、メインにする電子書籍サービスに迷っているようでしたら読んでみて下さい↓↓
コメント