日々の暮らしの中に埋もれてしまっている、本当の自分、そして自分の本性。
特にそれは強引にでもなんらかのポジションにつかねばならない学園生活内では顕著で、皆一様に何らかの仮面を被って自らのポジションを維持していることはよくあること。
よく考えれば僕自信も中学校とか高校の時には中堅のポジションを演じていた気がしますし、そうでなければ弾かれてしまうのではないか――といった一種の怯えもあったように思います。
良いか悪いかは別として、そうであるのが一番楽だったから、という側面もありますし。
――今回ご紹介するのは、そんな人の隠れた「本性」を黒魔術によって炙り出してしまうという、ちょっと怖いけれど面白い学園ファンタジー漫画『皆やっている』です。
『皆やっている』は一言でどんな漫画?
本性を暴く為の夢に落とされる黒魔術が、気付きと変化をくれるダークだけれどポジティブな学園漫画。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
皆やっている | Tamamushi | 55ページ | 少年ジャンプ+ |
『皆やっている』の超ざっくりあらすじ
幼馴染であったハナと黒子は、それぞれ進学してからも同じ学校に通っていました。
しかしハナはクラスの中でも派手な、作中で言われるところのカースト上位のグループに属し、黒子はそれに反して浮いた存在。
ある日、黒子はクラスのイジメっ子である水差という男子生徒に目を付けられます。
ハナは黒子に「黒子ももう少し周りに馴染む努力しなよ」と忠告しますが、ハナの態度と変わりっぷりに嫌気がさしていた黒子はハナと口論になります。
口論の中、呆れた黒子はなんとハナに対して黒魔術を発動、ハナを「本性」を炙り出す為の架空の夢の中へと落とします。
その夢の中でハナはクラスメイト達に似た様々な人物と交流し、恐ろしい状況の中で自らの本性を知っていく事になり……。
『皆やっている』のネタバレあり感想
漫画冒頭、いきなりハナクソ食べちゃう描写でびっくりしましたが、何を隠そう僕の妻も小さい頃バクバクはなくそ食べてたらしいので妙に合点がいきました。
どうでもいい情報ですが、Tamamushi先生自らがTwitterにて、ハナクソの件は実話であると書かれています。
――それはさておき、黒魔術によって夢の中へ落とされ、本性を暴かれる描写は面白かったです。
ただどうしても『進撃の巨人』の世界観と被る雰囲気だったようにも感じてしまいました。
ただ、黒子とハナの夢から醒めたあとの会話はいちいち深くて、考えさせられます。
最後、イジメを行う水差を自ら止めに入るハナはかっこよく、痛快でした。
ただ戸田クンと付き合うのまでナシにしちゃってよかったのか?と思いましたが笑
そしてラストカットのセリフ「ハナクソ女卒業おめでとう」でしっかりとハナクソの伏線(であったかどうかは知りませんが)も回収されて、綺麗にティッシュに収まりスッキリな終わりでした。
『皆やっている』を読んだ皆さんの反応
『皆やっている』は黒魔術で本性を暴く、考えさせられる学園ファンタジーなおすすめ読み切り漫画
タイトルがまずいいですよね。
もうそのタイトルだけで、ちょっと胸にトゲを刺されるような……。
この漫画の構成で行けば、毎回様々な人間の本性を暴いていく、と言う形で連載も出来そうに思います。
とにかく、この作品でTamamushi先生の事が気になった方はぜひ応援してあげてください。
Tamamushi先生Twitter(←このアカウント見て、名前の由来が本当にタマムシ色のタマムシから来てることを知りました)
次回作にも期待です。
ブログ内で紹介してきた1巻完結・読み切り漫画の中から厳選した本気のおすすめ漫画特集、よければあわせて読んでみてください↓↓
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