ゴミ捨て場にある一つの巨大な影。
それは人間とは相容れない希少種族であるオークの姿であり、そのオークはそのゴミ山で本を探していた。
かつて拾い、ハマってしまった「本」をもっと読んでみたい……。
そんなオークは、ゴミ捨て場の中で本好きな人間の少年と出会うことになる。
――今回ご紹介するのは、西村野道先生による種族を超えた感動の物語『Dear XXXX』です。
『Dear XXXX』は一言でどんな漫画?
本にハマったオークと、本が好きな人間の少年との感動的なヒューマンドラマ読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
Dear XXXX | 西村野道 | 50ページ | 少年ジャンプ+ |
『Dear XXXX』の超ざっくりあらすじ
大きな体のオークのオルガは、その日人間の捨てたゴミが溜まっているゴミ捨て場を漁っていた。
するとオルガはそこでばったり人間の少年・ナホホと出会ってしまう。
人間とオークとは共生していないが、ナホホはオークを恐れることなく話しかけてきてくれた。
オルガは少しナホホに心を開き、かつて拾った小説というものが面白くてハマってしまい、他にも「本」が捨てられていないかと人間のゴミ捨て場を漁りに来ていたことをナホホへと明かした。
それを聞いたナホホは、オルガに自分がもう読み終わった本を数冊プレゼントする。
オルガは大喜びでその日は別れたのだが、オルガがもらった本を読んでいると中からナホホが書いたと思われる小説の切れ端が出てきた。
次にナホホとオルガが会った時オルガがその事を伝えると、ナホホは猛烈に恥ずかしそうにしていたが、「とてもよかった」と感想を告げるとナホホは書きかけの小説の続きを読ませてくれた。
こうしてナホホとオルガとは頻繁にゴミ捨て場で会うようになり絆を深めていったのだが、ある日ゴミ捨て場に監視が入り、オルガは銃を持った兵士に包囲されてしまうことになり――。
『Dear XXXX』のネタバレあり感想
人間の少年・ナホホと、オークのオルガによる心温まる物語。
凶暴そうな見た目と大きな体のオークが、人間の街に「本」を探しに来ているというギャップも面白いです。
本で繋がったナホホとオルガですが、途中にはナホホが小説を書いていることも判明し、オルガがナホホの書いた小説を読むようになります。
ナホホもまた器用なタイプではないため堂々と「物書きになりたい!」のように言っているわけではなく、オルガもまた人間のナホホとの関係を探り探り深めている感じなのがなんとももどかしくって良いです。
しかし最後には、監視が厳しくなったゴミ捨て場でオルガは人間に見つかってしまいます。
そんな状況にあっても、オルガはナホホの小説を馬鹿にするナホホの友人達のことが許せず、初めて怒りのオークの本気を見せることになります。
そしてそれがナホホとオルガとが面と向かって会った最後になってしまうのですが……。
その後小説家となったナホホは、あの日あの時自分の為に怒ってくれたオルガに対して感謝の気持ちを込めて、小説の最初のページに「Dear XXXX」と書き記します。
そして都会へとこっそり本を買いにやってきたオルガがその本を買い、物語は終わります。
美しい!
正直ある程度は予想しやすい展開ではありました。
しかししっかりと最後に本で終わらせ、感動的に仕上げたのは凄いの一言。
いやぁ、面白かったです。
こうなってくるとですね、次はオークのオルガも本を書くようになって、第2章の幕が開いてくれないかなぁ……なんて思っちゃいます笑
とにもかくにも、すごくあたたかくて優しい、素敵なヒューマンドラマ読み切りでした。
『Dear XXXX』を読んだ皆さんの反応
『Dear XXXX』は本を好きになったオークと人間の少年の物語を描いたおすすめ読み切り漫画
オークと人間という異種族を本が繋ぐというなんとも考えさせられる感動的な作品でした。
作中ではオークというファンタジーな設定になっていますが、現実世界でも起きている人種間の差別などにも通ずるテーマなのですごく深いです。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたの心をあたたかくしてくれる作品だと思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『Dear XXXX』が面白かったのであれば、作者である西村野道先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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