神頼みだってタダじゃない……。
今回ご紹介するのは、夜諏河樹(よすが いつき)先生による神頼みを巡る超怖いホラー読み切り『アンテン様の腹の中』です。
『アンテン様の腹の中』は一言でどんな漫画?
神頼みをする度に大切なものを貢いでいく少年の欲望と絶望に塗れたダークホラー。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
アンテン様の腹の中 | 夜諏河樹 | 43ページ | 少年ジャンプ+ |
『アンテン様の腹の中』の超ざっくりあらすじ
学校ではイジメられ、何をやっても中途半端な少年・世恒一斗。
自分で頑張ってもどうにもならないのであれば、あとは神頼みしかない……。
そう思った一斗は、ある日神社で神頼みをしてみることにした。
するとお願いをしている最中、背後から謎の少女に話しかけられ、神社に大切な物を捧げれば、お賽銭よりももっと効果あるし願いは叶う――と教えられる。
怖かったのでその日はすぐにその場を立ち去る一斗だったが、次の日学校にてカバンにつけていた大切な人形が一体なくなっている事に気付く。
すぐに神社に置き忘れた事に思い当たったのだが、不思議なことにその日返却されたテストの結果は全て100点満点というものだった。
神頼みの結果であることを確信した一斗は、その日から様々な物を貢ぎ物として神社に捧げるようになり、一斗の環境自体も一気に変わっていく。
しかし当然貢ぐ物もどんどんとエスカレートしていき――。
『アンテン様の腹の中』のネタバレあり感想
自分の大切な物を貢いで神頼みすることにより、願いが叶う――という割とよくある設定に思えたのですが、中盤から一気にホラーな感じになりとても面白かったです。
特に、怖さのメインがアンテン様という神様ではない点が良かったです。
もちろん、貢物を片っ端から食べていくアンテン様と人間の姿である少女は始終不気味なのですが、それ以上に狂っていく一斗と、一斗の生活の変貌を物凄く気にしているお母さんの描写がひらすら怖かったです。
クライマックスでは、神経質になりまくるお母さんと揉めた一斗は、最終的にお母さんを階段から(意図せずですが)突き落としてしまい、息も絶え絶えになったお母さんを最後の貢ぎ物として神社へと運びます。
狂気的で怖いクライマックスですが、その貢ぎ物と化したお母さんを目の前でバリボリ喰うアンテン様も超怖いです。
さらに、最後にはなぜか一斗自身も消えてしまうことになります。
細かな説明はなされませんが、ヒントから読み解けばお母さんもまたアンテン様にお願いをしまくっていて、一斗もまたアンテン様にお願いをすることで授かった子供であったということでしょう。
父親がいない環境で育ったのも説明がつきますし、もしかしたらお母さんは一斗がアンテン様にお願いをし始めていることを薄々勘付いていて、病的なまでに怒った可能性もあります。
深読みが捗りまくるとても面白いラスト、そして面白いダークホラー読み切りになっていました。
『アンテン様の腹の中』を読んだ皆さんの反応
『アンテン様の腹の中』は代償付きの神頼みを描いた極上のホラー読み切り漫画
『アンテン様の腹の中』、かなり展開も予想外で結末も考察が楽しい面白い作品になっていました。
神頼みするのもやはり大きな代償がないと効果薄いですよね。
妙に納得しちゃいました。
ダークでホラーな傑作読み切りですので、読んでいない方はぜひ読んでみてください。
そしてこの『アンテン様の腹の中』が楽しめた方は、ぜひ夜諏河樹先生をフォローして最新情報をチェックしてみてください。
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