会社での人間関係がギクシャクしている時、共通の敵が現れたことで人間関係が改善した――というような経験をしたことはないでしょうか?
または学校で誰かがいじめられていた時、他の共通の敵が現れたことでいじめがストップするようなことなど……。
世の中は恐ろしいです。
綺麗事ではなく、実際の社会で多く存在し、今も苦しんでいるかもしれない「共通の敵」となってしまった人々。
今回の漫画は、それをビジネスにする――という本当に怖い設定の物語。
――というわけで今回ご紹介するのは、トムラ清先生による『共通の敵、派遣します。』です。
この読み切りは一言でどんな漫画?
社会の必要悪である「共通の敵」をビジネスとする会社と、雇われた人々の苦悩を描いたちょっと怖くてリアルな読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
共通の敵、派遣します。 | トムラ清 | 102ページ | コミックDAYS |
『共通の敵、派遣します。』の超ざっくりあらすじ
山代すばるはなんとなく仕事を辞めた後、再就職せずに貯金を切り崩しながら生活していた。
しかしその貯金も1年ほどニート生活を続ける内に底をつきかけてしまう。
そろそろ働かなければ……と焦る山代の携帯に以前登録していた就職支援サイトからオファーが来る。
そこに書かれていた求人は、なんと日給3万円。
怪しさ満点だったが、とりあえず欲に目がくらんで面接へ向かってみると、なんといきなり研修を受けるよう指示される。
面接もないのか?と怪しんで帰ろうとする応募者もいたが、結局全員残って研修を受ける事に。
そしてそこで課された仕事というのが、様々なシチュエーション下においての「共通の敵」となることだった――。
『共通の敵、派遣します。』を読んだ感想
かなり面白いですね。
敵の敵は味方という言葉があるように、共通の敵があると共闘関係になりやすいもの。
その動きを現実世界に応用し、人間関係の不和を改善していこうというアプローチが斬新で良かったです。
今回共通の敵として働く事になったのは四名ですけど、それぞれ個性があって良かったです。
個人的には神崎未央の立ち位置が面白かったですね。
無口毒舌系キャラって感じでしたけど、言ってることは的を射たものばかり。
面接から帰ろうとした人を引き留めたのも、神崎のつぶやきでしたし。
そして仕事初日に山代にアドバイスした内容にも納得です。
コミュニケーションに難ありとは感じましたけど、それはそれで良い個性だと感じました。
あと、各々の仕事内容もそれぞれ難しそうで面白かったです。
最初はこの仕事って楽じゃないか?と思ったのですが、実はこれがなかなか難しい。
私は山代みたいなタイプなので、山代の悩み苦しむ姿には共感出来ました。
そしてこの作品の面白い所がラストですね。
なんだかんだと一年以上無職ニートしていた人達を社会人に復帰させてしまったのですから。
オチも良く出来ており、ちょっと怖くてリアルで読み応えもある凄く面白い作品でした。
『共通の敵、派遣します。』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『共通の敵、派遣します。』はリアルで怖くて読み応え充分なおすすめ読み切り漫画
非常に読み応えあって面白い作品でした(ページ数もかなり長め)。
そしてものすごく大事な事は、作中でも現実社会でもそうですが「共通の敵って結局本当にあるよね」ということ。
それが一番怖いところ。
僕自身も職場で「共通の敵」を持って盛り上がったことありますし、あなたもあるのでは?
なんか自分の黒い部分を垣間見たような気分にもなりました笑
もしまだ読んでいないのであれば、きっと大満足な読み応えですのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『共通の敵、派遣します。』が面白かったのであれば、作者であるトムラ清先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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