世界最古の美術品は、3万年前のモノ。
しかし、そんな価値ある最古の美術品よりも、遥かに値打ちのある収集品をその富豪は持っていた。
それは、「不死者」。
時には実験台として様々な事をさせられ、時には収集品として鑑賞される。
それでもニコニコと笑う「不死者」は、収集家とどんな物語を紡いでいくのか?
――というわけで今回ご紹介するのは、暗森透先生による『不朽のミザール』です。
『不朽のミザール』は一言でどんな漫画?
不死者と収集家の、真に価値あるものを求めた壮大なヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
不朽のミザール | 暗森透 | 62ページ | 少年ジャンプ+ |
『不朽のミザール』の超ざっくりあらすじ
不死の男と、その男を「芸術品」として手に入れた収集家の男の話。
収集家の男は初め、不死の男自身には興味がなかったが、「物を集めるのは心が空虚だから」という不死の男の言葉に激昂し死に至るはずの傷を与えるが、しかし何事もなく許されてしまう。
自らの行いに対するひどい後悔の後に、不死の男自身に興味を持った収集家の男は、劣化しない脳を持ちあらゆる歴史の生き証人である不死の男の話を聞きたがる。
不死の男の「体験としての歴史」は収集家の男をどう変えるのか?
不死の男の言う「最も価値のあるもの」とは?
そして二人の男の結末とは?
『不朽のミザール』を読んだ感想
起承転結がはっきりしていて面白い作品でした。
不老不死、という題材はよくありがちですが、「死にたい」「いや生きたい」というよくある葛藤がなく、「自分の人生の時間はすでに使った」「だから残った時間は他人のために使う」
「歴史を体験として後世に伝えるのが使命」
「優しくされた時の喜びを忘れないから人に優しくできる」
という、今までになかった不死者のキャラ付けが非常にうまく感じました。
収集家の方もだんだんミザールに絆されていく様が「チョロいな」と感じつつも納得のいく流れでした。
メインキャラ二人の友情をしっかりと感じることが出来ました。
下手に二人を男女にして恋愛要素も盛り込んだらこんなにスッキリとした読後感にはならなかったと思うので、不死者を中性的とし、男同士にしたのは大正解だと思います。
最期のときにミザールが語った「最も価値のあるもの」である二人で過ごした記憶と感情。
それがあるからこれからもミザールは他人に優しい人であり続けるのだな、と想像させ、さらにその後の展開も想像させるとても良い結末でした。
『不朽のミザール』を読んだ皆さんのSNS上での反応
『不朽のミザール』はおすすめ読み切り漫画
暗森透先生の作品は前回も紹介していて、かつ無料で読める漫画おすすめ選にも入れている『地球記録0001』もオススメなのでぜひ読んでみてほしいです。
そして今作、若干展開がバタついた感もありましたが、しっかりまとまっており、かつ様々な「価値」について考えさせられる素敵な物語でした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっとあなたも考えさせられると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『不朽のミザール』が面白かったのであれば、作者である暗森透先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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