長らく帰っていない故郷への帰省。
嬉しい気持ちもある反面、かつての同級生であったり友達に会うのが少し嫌だなぁと思うこともあったりするものです。
今回ご紹介する作品は、セクシャルマイノリティとして生きる決意をし、自らを鍛えあげた1人の主人公が、かつて自分を嘲笑ってきた故郷へ帰省し戦い抜く物語です。
そこでは古い村社会ならではな嫌な雰囲気が漂い、ただでさえマイノリティな個性を持つ主人公に対し痛烈な言葉を浴びせます。
――というわけで今回ご紹介するのは、鳥トマト先生による『破戒!令和因習村』です。
鳥トマト先生は、以前読み切り作品として紹介した『推しと共に生きる』の作者さん。
前回は推しを生きがいとするOLを描いていましたが、今回はセクシャルマイノリティな男性。
そして今回の作品は、最後まで読むと驚愕の展開が待っているのです……。
『破戒!令和因習村』は一言でどんな漫画?
古い因習だらけの故郷で巻き起こる、マウント合戦と衝撃の展開が楽しめる独特な読み切り作品。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
破戒!令和因習村 | 鳥トマト | 45ページ | 少年ジャンプ+ |
『破戒!令和因習村』の超ざっくりあらすじ
田舎の村を出て東京へと出て就職まで決まった主人公の春生。
しかし住民票を移すためにはかつての田舎の村に本人が赴かないと手続きをすることが出来ないことを知り、イヤイヤながらも春生は帰省した。
春夫は物心ついた頃から男でありながら女性の心を持ち、村ではよく気色悪がられていた。
そんな苦い思い出のたくさんある村への帰省は、春生にとっては勇気のいることだった。
案の定、村へ帰省した春生は、かつての初恋の男性や幼馴染、さらにはおばさんにまでひどい言葉を浴びせられるが、春生も負けじと言い返す。
そうして疲れ切った春生は、はやく村を離れようと住民票の手続きに必要なサインをもらうべく父親の元を訪れる。
長年の恨みもぶつけつつ、春生は父親にサインを迫るのだが、そこで父親から言われた言葉は衝撃的すぎる言葉で――。
『破戒!令和因習村』のネタバレあり感想
いやはや帰省と言うのめんどくさいものです。
僕は実家が嫌いなわけでは無いのですが、やはり帰ると友達付き合いだったりと色々と面倒なのであまり帰れずにいます。
それだと言うのにこの作品の主人公・春生は自らの性にも悩み、強く生きている主人公です。
それは決して誰にも卑下する資格は無いのですが、やはり古くからの因習、慣習まみれの村ではそうはいかないのでしょう。
この作品ではコミカルに描いていますが、案外根深くて暗いテーマ。
最終的にこの作品の主人公はたくましく生きていくことを母親に感謝しつつも決意するわけですが……この作品の恐ろしいところは、そういった春生の決意や成長とは全く別の次元で村自体が恐ろしいことになっていると言うところです。
妖怪のような村人、さらに古くから伝わるイケニエを捧げるという因習……などなど頭がパンクしそうなクライマックスになっています。
お母さんがずっと暗い顔をしていたのもそういう事実があったからなのですね。
なんだか展開的にもごちゃごちゃした感はありましたが、勢いもあって考えさせられる読み切りだったと思います。
『破戒!令和因習村』を読んだ皆さんの反応
『破戒!令和因習村』は古い因習に囚われた村への恐怖の帰省を描いたおすすめ読み切り漫画
ジェンダーな主人公が、さまざまなしがらみや苦難を乗り越えながら帰省し、たくましくかつての仲間たちと接する。
そして父親にも自らを認めてもらい……。
という展開だと思い読んでいたら、最後の最後にはとんでもない展開に腰を抜かしそうになりました。
正直ちょっと唐突な感もありましたが、お母さんの気持ちを思うと妙に泣けてきます。
もしまだ読んでいないのであれば、衝撃のラストも含めメッセージ性も強い作品ですのでぜひ読んでみてほしいです。
そしてこの『破戒!令和因習村』が面白かったのであれば、作者である先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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