お父さんが死んでしまい、新しい「お父さんではない」男の人との生活を始めた少年。
死んでしまったお父さんと違い授業参観にも来てくれ、タバコも吸わず、家事も手伝ってくれるその男の人。
けれども少年はどうしてもその男の人を「お父さん」とは呼びたくなかった……。
――今回ご紹介するのは、薄場圭先生によるひと夏の感動の物語『僕とお父さんについて』です。
『僕とお父さんについて』は一言でどんな漫画?
新しい「お父さん」と少年との、複雑だけれども温かい、本当の家族になるまでの感動の物語。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
僕とお父さんについて | 薄場圭 | 42ページ | 少年ジャンプ+ |
『僕とお父さんについて』の超ざっくりあらすじ
14歳の少年・秋字は、実の父親が死んだ後、新たに母と結ばれ家にやってきた「宮さん」と呼ばれる男性を「お父さん」とは認められずにいた。
母親は「お父さん」と呼ばせようとするのだが、繊細な年頃の秋字にはそんな事はできなかったのだ。
しかし宮さんは悪い人ではなかった。
死んだ父と違い、タバコも吸わないし授業参観も来てくれるし定時にしっかり帰ってきてくれる。
それに、宮さんは決してお母さんを泣かせるような事をしなかった。
そんなある日、珍しく宮さんが秋字を学校まで車で送ってやると言い出した。
そして車中、宮さんは唐突に「親父さんの墓参りに行くか」と秋字に提案した。
2人はお母さんには内緒で学校をサボり、はるばる千葉から愛知まで死んだお父さんの墓参りに行くべく長いドライブをすることになるのだが……。
『僕とお父さんについて』のネタバレあり感想
すごくよいお話。
何度も泣きました。
登場人物は、14歳の多感な年頃の少年・秋字と、死んだお父さんの後にお母さんが結ばれたと思われる男性・宮さん。
そして明るくて奔放な性格のお母さんの3人。
この漫画が素晴らしいのが、多く説明されるわけではないにも関わらず3人の関係性とか性格とかがしっかりわかるようになっている点です。
秋字の複雑な心境、秋字への対応に困りながらも決して諦めず進み続ける宮さん、そして荒っぽいけれど秋字への愛に溢れるお母さん……。
中盤以降は、秋字と宮さんとの微笑ましい墓参りドライブが描かれますが、その時の秋字と宮さんの会話もすごく心に響きます。
そしてクライマックス、父親のお墓にたどり着いた秋字は、感情を爆発させ墓石にぶつけます。
このシーンだけでなく全体的に言えることなのですが、セリフのセンスがものすごくいいな、と思いました。
微妙な関係の宮さんと秋字の会話もそうですが、父親の墓石に感情をぶつけるシーンでも14歳の秋字の心がすごく上手くセリフに現れていたように思います。
そして、非日常な長いドライブの果てに、秋字は死んでしまった父親との関係に一区切りつけ、宮さんを最後には「親父」と呼ぶ。
こんなん泣くわ。
もちろん内容的にも派手さはない漫画なのですが、絵のタッチにも味があり、全編通して不思議な魅力に溢れたとても良い漫画だったと思います。
ぜひ多くの方に読んでほしい傑作だなぁ、と素直に思える素敵な作品でした。
『僕とお父さんについて』を読んだ皆さんの反応
『僕とお父さんについて』は血の繋がらぬ新しい父と少年の感動的なおすすめ読み切り漫画
とても泣けるあたたかいお話でした。
宮さんのなんとか歩み寄ろうとする姿勢が本当に可愛く、そして切なくてとにかく泣けました。
血が繋がっていないという事の難しさと同時に、そんなの関係のないことなんだ、というメッセージもこめられていて、すごく素敵な読後感の作品でした。
もしまだ読んでいないのであれば、あなたの心にきっと何かしら残ると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『僕とお父さんについて』が面白かったのであれば、作者である薄場圭先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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