東京――と聞くと、あなたなら何を連想するでしょうか?
これって、出身地によっても全然異なるイメージを持っていると思うのです。
僕は一応ギリギリ東京生まれ(よく神奈川県と噂されるとある市出身です)なのですが、東京へのイメージって基本的には悪いイメージしかなかったりします。
しかし、様々なモノの中心となっていたり、凄まじい人口密度であったりと、「とりあえず東京に出る」と考える人が多いのも納得の、凝縮された都市であることも間違いないでしょう。
――今回は、くそごり先生による『東京』をご紹介。
自分なりの「東京」を歌で表現しようとした青年の、素敵なヒューマンドラマです。
『東京』は一言でどんな漫画?
自分なりの「東京」を追い求めた青年が、魂の一曲『東京』を作るまでの日々を描いた、日常系ヒューマンドラマ。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
東京 | くそごり | 26ページ | コミックDAYS |
『東京』の超ざっくりあらすじ
とある女の子と、それぞれの体験し感じた「東京」を曲にして聴かせ合おう、と約束した浦田。
時は経ち、1人東京へやってきた浦田は自分なりに東京の良さや「東京とは何か?」を考えながら暮らすも、よくわからないまま日々は過ぎていった。
会社員や好きでもない女性との同棲を経て、結局フリーターとなり1人になってしまった浦田は、ある日バイト先のコンビニの同僚に「東京って曲にするほどいいですか?」と言われてしまう。
その発言に対して反論しようとする浦田だったが、結局反論するだけの言葉は出てこなかった。
――そんなある日、かつて「東京」の曲を聴かせ合う約束をした女の子の事を思い出し、久々に再会する約束をとりつけた浦田。
そしてその子に「東京」の曲を作る約束の事について聞いてみた浦田は、その子から意外な返答をされてしまい――。
『東京』のネタバレあり感想
こういう淡々としているけれど、どこか優しくてあたたかい物語、大好きです。
東京って本当に場所によっても雰囲気が全然変わってしまうので、住んでいる場所とか、している仕事とかでもイメージはガラッと変わってきてしまうものだと思います。
この作品で主人公の浦田が追い求める東京は、おそらくは一般的で「よくある」東京のイメージ。
しかし実際に東京へ来て暮らしてみると、きっと作中の浦田もそうだったのだと思いますが、むしろ心がすり減る結果となってしまったり、優しい人もいれば冷たい人もいる、当たり前の「人間」の日常があるだけだと気付かされたり、案外それだけであることにも気付かされてしまうものです。
この漫画内では、冒頭で登場した女の子と終盤で再会します。
しかし彼女はもう結婚しており、浦田と交わした約束も全く覚えていてはくれませんでした。
なんというリアル!
つらすぎます。
そして最後に浦田が歌う、彼なりの「東京」。
沁みます。
僕も最後の浦田の歌詞を読みながら、自分なりの「東京」を考えてみました。
高層ビル群、タワマンの真下に広がる古びた長屋町、くさい東京湾、バリアでも張られてんのか?と思う皇居周辺、強引に埋め立てられた湾岸地帯……。
なんでしょうね、わからないです。
カオス
が僕なりの東京かも知れません。
あなたもこの漫画を読んで、一度あなたなりの「東京」を考えてみると面白いかも知れません。
たぶん、案外、わからないです。
『東京』を読んだ皆さんの反応
『東京』は自分なりの「東京」を追い求めた魂の一曲ができるまでを描いたおすすめ読み切り漫画
『東京』は淡々とした描写ではありますが、しっかりとあたたかさと優しさを感じることができる、不思議で素敵なヒューマンドラマ読み切りでした。
もしまだ読んでいないのであれば、きっと何か心に沁みるものがあると思うのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『東京』が面白かったのであれば、作者であるくそごり先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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