シェルターに隔離されることで生き延びることのできた少女。
外の世界には出る事も出来ず、外がどうなっているかもわからない。
シェルター内のにいるのは自分と、アンドロイドのみ――。
――今回ご紹介するのは、そんな閉ざされた空間で展開していく、夏目尚祈先生による感動の物語『ハートシェルター』です。
『ハートシェルター』は一言でどんな漫画?
少女とアンドロイドが隔絶されたシェルターで暮らし、外の世界へ出る為の挑戦をし、真実を知っていくSFミステリー傑作。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
ハートシェルター | 夏目尚祈 | 57ページ | 少年ジャンプ+ |
『ハートシェルター』の超ざっくりあらすじ
石田梨花(いしだりか)は、その日もアンドロイドのクレアとゲームをして時間を潰していた。
梨花とクレアが過ごしているのは、地上との連絡手段も何もなく、通路すらもない隔絶されたシェルターの中。
3年前に起きた事故で両親とはぐれ、気付いたらこのシェルターの中にいた梨花は、おそらくは両親がこのシェルターに自分を入れることで守ってくれたのだと信じていた。
シェルター内には水も食糧も酸素もあり、生きていくのには何も困らない。
ただ、梨花は何度も何度もクレアに「外に出れる可能性」について尋ねるのだった。
クレアの答えは決まって「不可能」であったが、梨花は諦めず、外に出ることだけを希望に、日々を過ごしていった。
――事故が起きた日から9年経ったある日、梨花は自分が一度も傷を負ったことがない事に気付く。
そしてその気付きをきっかけに、梨花はこの世界の真実をすることになるのだった――。
『ハートシェルター』のネタバレあり感想
絵のタッチはおそらくまだ固まっていないのであろう不安定さを感じましたが、そんなの全く気にならなくなるほどに物語が面白いです。
漫画にまず大切なのは中身なのだと改めて教えてくれる、そんな傑作でした。
舞台は隔絶されたシェルター内。
読者にも「大きな事故が3年前あったらしい」というわずかな情報しか与えられず、読み進めるうちに梨花と同じような息苦しさを感じるようになります。
アンドロイドのクレアが「諦めてこの中で生きていけばいい」と言うのを受け入れず、常に外を夢見て勉強に励む梨花の姿はきっとクレアにも不思議なものに映ったのでしょう。
時折差し込まれるクレアの視線がなんとも奥深かったです。
そしてシェルターからの脱出を夢る梨花は、ある日自分に向かって飛んでくるバールの破片が不自然な落ち方をするのを目撃します。
おそらくその時点で「この世界は幻だ」とまで思ったわけではないでしょうが、何か秘密があることを直感的に感じたのでしょう。
そしてクレアを問い詰めた梨花は、この世界が父親によって作られた仮想空間である事を知り、また自分の身体が大きく損傷していることも知ります。
――この展開、神がかってました。
全てが繋がって、合点がいく感じでしたね。
そして、助かる可能性は低いけれども、元の世界に戻ることに「賭けた」梨花を送り出したクレアが一人手を合わせてお祈りしている……。
実に深いです。
人間の持つ「諦めない力」って、やはりすごいんだなあ、改めて考えさせられる素敵なラスト。
読後感も爽やかで先の全く読めない、最高に面白いSFミステリー傑作になっていました。
『ハートシェルター』を読んだ皆さんの反応
『ハートシェルター』は隔絶された空間で生き延びた少女が知る真実を描いたおすすめ読み切り漫画
アンドロイドと少女の、とても考えさせられる素敵な作品でした。
できればネタバレ感想読まずに読んで欲しいです。
クライマックスの衝撃が半減しちゃいますからね。
もしまだ読んでいないのであれば、最高に面白い作品なのでぜひ読んでみてください。
強くオススメします。
そしてこの『ハートシェルター』が面白かったのであれば、作者である夏目尚祈先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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