突如現れた魔王を討伐する為、かつて勇者であった者達の血を引く子孫が集められた。
しかしその勇者一行の中には、魔王から派遣されたスパイも混じっていた――。
今回ご紹介するのは、現代×ファンタジー×勇者な、読み応えもあり迫力もある北野棃也先生による読み切り作品『勇者の寓話』です。
笑いもあり、ファンタジー要素にわくわくもでき、最後にはちょっと泣けちゃうという非常に贅沢な読み切り作品になっています。
『勇者の寓話』は一言でどんな漫画?
パッとしない勇者の少年と魔王のスパイの少女の、ちょっと感動もしちゃうファンタジー傑作読み切り。
この時点でもう読みたい!と思った方はぜひ読んでみて下さい。
面白そうかどうかの判断がつかない方は、この記事を読み進めていただければと思います。
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タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
勇者の寓話 | 北野棃也 | 52ページ | 少年ジャンプ+ |
『勇者の寓話』の超ざっくりあらすじ
1年前、魔王の封印が解かれた――
その魔王を倒すべく、世界中から集められたのはかつての勇者の子孫達。
そしてその勇者一行の中には、魔王からスパイとして送り込まれている低級の魔物も混ざっていたのです。
主人公は、勇者一行の中でもちょっとハブられ気味な少年・学。
ヒロインが、魔王からのスパイであるタユタという名の少女です。
各地に先回りするかのように現れる魔物は、実はタユタが魔王に連絡して配置してもらっている魔物である事や、学がちょっと仲間外れにされている事もタユタのせいであることなど露知らず、学はタユタの事を信頼していました。
ある日、タユタは魔物を倒したにも関わらず「倒すの早すぎるよ」などと一般人から文句を言われ、凹んでいる学に、「一緒に逃げちゃわないか」と持ち掛けます。
もちろんこれはタユタが勇者を隔離する為の作戦。
しかし学は「それはできない」とタユタの提案を断ります。
丁度その直後、タユタの元へ魔王側近の魔物が現れ、一体人間の元で何をしているのか?と叱責された挙句に、その場で殺されそうになるのですが……。
『勇者の寓話』のネタバレあり感想
序盤は、学とタユタの軽妙なギャグっぽいやりとりで笑わせてくれます。
なんとも頼りない感じに描かれる学ですが、魔物が出てくるとたちまち頼もしい顔つきに変わるのはまるで鬼滅の刃の善逸さながら。
中盤では、タユタが学の勧誘に失敗し、上級の魔物に殺されそうになります。
しかしそれを学が救出。
割と名言をたくさん学が言いながら、見事上級の魔物を討伐します。
ここまではまぁ王道な展開ですが、迫力ある絵とカッコイイセリフで結構ワクワクしながら読めました。
そしてその後、タユタが学に自分がスパイである事も告白するのですが、まさかの学達勇者一行は「タユタがスパイであることも全て知った上で行動を共にしていた」ことがわかります。
意外でしたし、驚きました。
この時点で、僕の中では傑作認定。
しかしまだまだ終わらない。
その後タユタを逃がしてあげた学、そして勇者一行はサクっと魔王を討伐、世界には平和が訪れます。
そしてクライマックス、月日が流れ、海岸にてタユタと学は再会するのですが……
「知らなかったよ。魔王を倒すより、人ひとり探すほうが難しいなんて」
と学はタユタに言います。
なんだよそれカッコイイな泣いちゃうだろ。
というわけで、笑いありワクワクあり涙ありの非常に面白い傑作読み切りでした。
『勇者の寓話』を読んだ皆さんの反応
『勇者の寓話』は笑って泣ける勇者の子孫と魔王のスパイのファンタジー【おすすめ傑作読み切り漫画です】
いやはや、『勇者の寓話』非常に面白かったです。
画力も高く、違和感なく世界に没頭できましたし、ワクワクもできました。
そして最後の名言も合わさって涙腺もやられるという、とても贅沢な読後感の読み切り作品でした。
読むの躊躇していた方は、ぜひ読んでみて欲しいです。
普通にめっちゃ面白いです。
そしてこの作品が楽しめた方は、ぜひ北野棃也先生を応援してあげてくださいね!
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