新たに引っ越した家に座敷童子が住んでいたら……。
ただし、その座敷童子は可愛らしい女の子な見た目で、子供のような性格。
ご飯も食べるし、物をねだったりもする、ちょっと世話の焼けるカワイイ座敷童子。
――そんな、ちょっと不思議でゆるかわな雰囲気漂う漫画『2KZ』をこの記事ではご紹介いたします。
間取り2K+座敷童子のZで2KZです。
作者は以前ブログ内でも紹介した大正グルメ漫画『こうふく画報』などの長田佳奈先生。
ひたすらに登場人物が優しく温かい長田先生の、単行本としては初となる作品がこの『2KZ』です。
タイトル | 作者 | 出版社 | 発売年 |
2KZ | 長田佳奈 | ぶんか社 | 2015年 |
とにかくゆるくて可愛い雰囲気に満ちた作品なので、気張らずにほっこりしたい時には特におすすめの一冊になっています。
『2KZ』を読んだら……
次に賃貸物件探しするときは「Z付き物件を探そう」と心に決めました。
『2KZ』はどんな漫画?
『2KZ』は、大学生の男の子ユータが、大学進学をきっかけに一人暮らしを始め、とあるアパートに引っ越してくるところから始まります。
ユータが新たな部屋の押し入れを開けると、そこには可愛い金髪の女の子が――。
昔は黒髪だったらしい座敷童子のトラさんは、今では金髪に染め、ピアスまでしている現代座敷童っ子。
普通なら、ユータが座敷童子におびえて暮らしそうなものですが、この漫画ではとにかくだらしない座敷童子のトラさんをユータが逆に世話してあげるという不思議なパターンに。
このひたすらだらしないトラさんを叱ったり教育したりするユータが頼もしく、そして最大のほっこりポイントになっています。
トラさんは座敷童子なので年齢もものすごく上で、そのせいか言葉や仕草もどこか古臭く、ぬか漬けが好きだったりと見た目とのギャップもまたカワイイです。
中盤からはクセのある隣人親子や、ユータの友人も登場。
そして流石の長田先生、どの登場人物もクセはあっても基本的に超良い人。
徹頭徹尾、ゆるくてあたたかい雰囲気に包まれた、優しくて幸せなコメディ漫画になっています。
殺伐とした雰囲気の漫画や、重い内容の漫画がちょっと今は読みたくないな、という人はぜひ『2KZ』で癒されてほしいと思います。
『2KZ』を読んだ皆さんの反応
『2KZ』はゆるくてかわいい雰囲気の座敷童子と大学生が繰り広げる、心温まるユルカワコメディ
世界中が長田佳奈先生の描く人物達のような人々で溢れていたら、きっと世界は平和なのに……。
そんな風に思ってしまうほど、長田先生の作品に出てくる人物達は優しくて魅力的です。
今回ご紹介した『2KZ』では、座敷童子という「妖怪」を、一人の仲の良い友人(あるいは子供)のように描いており、その世界観を受け入れてしまえば次第に座敷童子のトラさんがみんなと並んで普通にご飯を食べている描写も慣れてしまいます。
トラさんをやんわりと叱るユータはさながら母親のようでもあり、座敷童子が大学生の男の子に怒られる、というめちゃくちゃな設定が驚くほど自然に描かれているのです。
様々な不思議要素を違和感なくゆる~い雰囲気で包み込みまとめた、実はすごい漫画だな、なんて読んでいて思いました。
そして繰り返しになりますが、とにかく優しい世界です。
優しい世界で起こる、優しい人物達とかわいい座敷童子のほっこり物語。
ぜひ読んで癒されてみてほしいです。
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