いついかなる時であっても、頭にハトのウンコを喰らってしまう怪しい風貌の男。
その男はある日、神社で願掛けをしていた1人の少年と出会い、さらにその少年から「ウンコの神様」であると本気で信じられてしまう。
――今回ご紹介するのは、田中邦明先生による『マジシャン☆ドアホウ』です。
こちらの作品はアフタヌーン四季賞2020秋において佳作を受賞した作品。
短いながらも笑いと感動がしっかり詰まった意欲作になっています。
『マジシャン☆ドアホウ』は一言でどんな漫画？
運動会のかけっこで一位になりたい少年と、ハトのウンコをくらいまくるウンコの神様とのハートウォーミングでクソまみれな感動読み切り。
この時点でもう読みたい！と思った方はぜひ読んでみて下さい。
読もうか迷っている方は、この記事を読み進めて判断していただければと思います。
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| タイトル | 作者 | 本編ページ数 | 読めるサイト |
| マジシャン☆ドアホウ | 田中邦明 | 31ページ | コミックDAYS |
『マジシャン☆ドアホウ』の超ざっくりあらすじ
小学校の運動会を間近に控え、神社にかけっこで一位になれますように――と願掛けに来た少年ガンダ。
ガンダが願掛けをしている最中、突然怪しい風貌の男が現れ、ガンダに賽銭をせびった。
その瞬間、なんと空を飛ぶハト三羽分のフンが男の顔に命中し、ガンダはその男こそウンコの神様であると確信し、男を「ウンコ様」と読んで尊敬することになる。
ガンダがウンコ様を尊敬するに至ったのはもちろんウンコを同時に食らったからだけではなく、ウンコ様はアンパンをハトに変化させてしまう奇跡も使えたからだった。
そしてガンダは、当然の流れとしてウンコ様にかけっこで一位を取れるように神の力を与えて欲しいとお願いする。
そうしてウンコ様とガンダはかけっこが行われる運動会に備え、２人で練習を重ねていたのだが、運動会の前日になって突然ウンコ様の元へ警察がやってきて……。
『マジシャン☆ドアホウ』のネタバレあり感想
ふざけたタイトルながら、割としっかりまとまっていて楽しく読めました。
ただ全体的にハトのフンが飛び交うので汚いですが笑
おそらくはギャグ漫画と呼んでいいのだと思いますが、クライマックスの大量のハトがウンコ爆撃しながらガンダが駆け抜ける見開きページは感動してしまいました。
ふざけた事が起きてはいるのですが、ハトの飛ぶ美しさとフンの白さがなんとも美しく、泣けました。
読み終わって割と爽やかな読後感に包まれるという、不思議で素敵でウンコくさい読み切り作品でした。
余談ですが、僕は最近久々にトリのフンをくらいました。
あれってなかなか起きることじゃないですし（ムクドリの大群がいる場所に住んでいる、とかでもない限り）、何よりくらった後の悲しさと怒りと絶望感はなかなかのものです。
足の裏につく「踏んじゃった系」とは全く次元の異なるモノで、何しろ一番目立つ頭のいい位置に白くベチョンとはりつくわけです。
カミさんとスーパー行った帰りだったので幸運でしたが、これが大事なデートに向かう若き青年や若き少女だった時の絶望感とがっかり感は想像するのもおそろしいほどです。
下手をすると人生が一変してしまう可能性すら秘めていると思います。
（あの日トリフンを喰らわなければ、キミは普通に真っ直ぐ待ち合わせ場所に向かい、デートした子と結婚して、子供もできて、たくさんの孫に囲まれながら一生を終えることができたんだよ、のび太くん……的な）
あとトリフンのムカツクところは（ほんとトリフントークばかりですみません）、ただの真っ白なフンならいいものを、わざわざ黒い何かまで入っているところです。
汚らわしい！
そんなトリフンの本当のツラさを最近体験したからこそ、今回ご紹介した漫画はものすごいリアリティを伴って読みすすめることができたのでした。
めでたしめでたし。
『マジシャン☆ドアホウ』はウ○コの神様と少年が起こす奇跡を描いたおすすめ読み切り漫画
ウンコ様と少年が起こす、汚いけれど美しい奇跡、最高でしたね。
ハトウンコ爆撃の見開きページは、笑いと感動とが一緒に混在しているすごい見開きでした。
そして感想の項目でトリフンについて熱弁しすぎてしまい申し訳ないです。
この作品冒頭でウンコ様がハト三羽分のフンを同時に顔にくらってますが、あれが一番の奇跡だったり笑
むしろそれ超幸運ですからね。
とにもかくにも、もしまだ読んでいないのであれば、きっと意外なほどに爽やかな気分になれると思いますのでぜひ読んでみてください。
そしてこの『マジシャン☆ドアホウ』が面白かったのであれば、作者である田中邦明先生を応援し最新情報をチェックしてみてください。
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